SOAS University of London

SOAS Language Centre

Projects by students of Advanced Japanese: Peter Maksym

Peter Maksym
福島県
ピーター マキシム

農業が盛んな福島県では米をはじめ、桃、きゅうりなど、いろいろな農作物が作られている。昔から醸造も盛んに行われ、喜多方にたくさんの蔵が残っている。伝統的な食べ物もたくさんの種類があり、てんぷら饅頭が一番有名であろう。農地のほか、産地と森林が多く、磐梯朝日国立公園とそのスキー場は人気が集まる観光地である。そこにはびっくりするほど面白い所があり、全然ガイドブックに載っていない秘密もある。

Numa no taira

 その秘密を守るのは安達太良山である。安達太良山の絵を見たのは日本百名山についての本に目を通した時である。活火山の安達太良山の火口「沼ノ平」 が目に留まった。それは曇りの日に見た湖の灰色の平で、周りの色が微妙に変換し、黄色や桃色に灰色が入って、印象派の絵のようである。遠くから見たかぎり安全であるが、有毒ガスが発生するので、近づくと危ない。その不思議な所を自分の目で見たくなり、安達太良山に登ることを誓い、4年後に夢がかなった。しかし、沼の平は安達太良山ではない。

Michishirube ga arai tenki ni yubisasu

ある寒い11月の日安達太良山に出発した。そのあたりは高村光太郎の詩集で有名になって、登山家が多く、最初に皆と一緒に登ったが、山頂に近づくと、雲が下がって、皆いなくなり、一人で冬の世界に入った。寒い風が強く吹いて、通れた道標がつららを被り、荒い天気を指差した。沼ノ平を見られるかどうか分からないと思いながら登り続けた。雲が不思議に上がり、目標を見たが、雲がまた下がり、私はまた歩き続けた。今度は色の世界に入った。黄色、茶色、深紅の岩が輝いていた。見本を取ったが、その魔法は山に残った。すこし降りると、天気がよくなり、石楠花の世界に入った。磐梯高原の背景で山の植物の景色を愉しんで、山道を通ったが、道は急になくなった!下を見ると矢印があり、その下は穴があった。しかたがないと思い、穴に入った。そうして沼ノ平の岸を通り、火口に入り、初めてそのすばらしい景色を見た。火口の端を歩き、遠くの蒸気に気がついた。温泉である、実は自然の露天風呂であった。それに入っている人達のため静かに道を通り、やっと中の沢温泉に着き、体を休めた。

Yajirushi ga aru ana

中の沢の店でてんぷら饅頭を食べながら自分の冒険を思い出した。視線を上げて、遠い遠い沼ノ平の岸を見た。そこには秘密の岩くぐりが次の登山家を驚かせる時を待っていた。(ピーター マキシム)

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