SOAS University of London

SOAS Language Centre

Onsen - Public Baths and Spa

日本風呂、銭湯と温泉

 

シェリル オードリヂ Cheryl Aldridge

Lower Advanced Japanese

 

いい湯だな

世界中の人々は体をきれいにしたり、リラックスするために入浴している。しかし日本では、お風呂は歴史も面白いし、文化的にも特に重要である。

いくつかの点で西洋風呂と日本風呂とは違っている。例えば、一般的に西洋風呂の湯より日本風呂の湯のほうがずっと熱い。もう一つの大きな違いは、日本風呂の場合、湯船では、石けんを絶対に使ってはいけないし、湯船に入る前に、体を洗わなければならない。それに、欧米ではたいてい一人でお風呂に入るが、日本ではよく、知らない人とさえ一緒に入っている。西洋人、特にイギリス人は知らない人の前では、ほとんど裸にならない。それで初めて人前で服を脱いで、知らない人と一緒にお風呂に入ると、とても恥ずかしくなってしまう。しかし日本風呂に入ると気持ちがいいと思う。

日本には多くの公衆浴場がある。二種類ある。それは銭湯と温泉である。天然の泉の浴場を温泉といって、普通湯のを銭湯という。特別な屋外の温泉を露天風呂という。

奈良時代に仏教の寺院に日本風呂が始まったといわれている。たいてい蒸し風呂であった。最初に僧侶しかお風呂を使えなかったが、後に病人も使えるようになった。商業風呂は鎌倉時代に生まれた。始めのうちは、混浴がふつうであったが、江戸時代になると、しばしば混浴は禁止された。

奈良時代から江戸時代に掛けての浴場は現代の浴場とは、かなり違っていた。入り口の広さ、天井の高さ、湯船の深さの点でかなり劣っていた。水道もなかったようだ。明治時代に浴場は現代の浴場のようになった。入り口も広くなり、天井も高くなり、湯船も床より低く作られて深くなった。蛇口は大正時代に生まれ、そしてついに現代の銭湯に似たものとなったのである。

昔の日本では浴室がある住宅は珍しかったので、ほとんどの人は定期的に銭湯に行った。その後、大部分の家にお風呂とシャワーができ、普通の銭湯は次第に人気がなくなっていった。しかし、生活水準の上達とともに温泉は人気が増している。温泉だけではなく、今は「スーパー銭湯」という大きくて近代的な銭湯もある。

お風呂は体を洗うためにだけ重要なのではない。服などは地位を示しているので、裸になると平等になれるそうである。それに親友がいることを「あの人とは、裸の付き合いをしている」という。私は、日本人の友達の中で今、一番仲の良い女友達とは、お風呂で知り合ったのである。

この頃、時間がない人はいつもシャワーを浴びるだけである。しかしもっと日本風呂を楽しむべきではないだろうか。本当に日本社会には、お風呂が大切なのであるから。私は将来も日本風呂、銭湯と温泉が続くことを願っている。

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