SOAS University of London

SOAS Language Centre

Projects by students of Japanese: Lower Advanced: Ada Ng

インスタントラーメン
アダ・ング

二十世紀における日本の最も大きな発明品は何であろうか。ウォークマン、それともカラオケ?2000年の調査結果によると、一番はインスタントラーメンである。 

そのインスタントラーメンを発明したのは安藤百福である。安藤百福は最初、大阪に繊維会社、日東商会を設立した。しかし、第二次世界大戦で、工場を空襲によって失い、倒産してしまった。そのころ、日本では、戦後の食糧不足で困っていた。安藤百福はその問題に大変関心を持ち、「食こそ人間にとってもっとも根元的なもの。食に関わる仕事をしたい」と思った。ある日、彼はあるラーメン屋に二十人以上の人が熱いラーメンを求めて並んでいるのを見て、おいしくて、すぐ食べられるラーメンを研究しようと決心したのである。

Instant noodles

安藤百福は自宅に、小さな研究小屋を作って、簡単に作れて、長い保存性がある、必要条件を満たす「即席ラーメン」の開発をはじめた。保存性をよくするには麺を乾燥させなければならない。安藤百福は天ぷらの衣作りの方法のように、麺を油で揚げ、中の水分をはじきとばし、麺を乾燥させた。これに熱湯をかければ、麺がすぐ柔らかくなる。一九五六年、世界初のインスタントラーメン、「チキンラーメン」が発売されたのである。「チキンラーメン」は、乾麺に味がついていて、どんぶりにいれ、熱湯を注いで二分で出来上がりである。同年十二月、安藤百福は「日清食品株式会社」を創立した。 

日本国外にも進出する計画があったが、「どんぶり」という食器が西洋の国にはないことに気がついた。そのために、紙コップを使うカップ麺の生産をはじめた。一九七一年に世界で初めて、カップ麺、「日清カップヌードル」の発売をはじめた。

Cup noodle

湯を注ぐだけで食べられるこの簡単な食品は、すぐ人気商品になった。現在、世界で年間四百三十七億食も消費されるインスタントラーメンである。安藤百福は九十六才の高齢で、日清株式会社会長を退職した。けれども、彼が食品産業に貢献した功績とインスタントラーメンがどれだけ人の生活にインパクトをあたえたかは、決して忘れられることはないだろう。

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