SOAS University of London

SOAS Language Centre

SOAS Learning Centre - Learning Support - Japanese - 2007 Lower Advanced- Kaptan

日本の作家

サミ・カプタン
外の国の持つ印象は色々なものから受ける。例えば、映画、ニュース、雑誌、出会った人、本などである。日本はあまり映画を作らないし、ニュースにもあまり出てこない。それで、日本のイメージを与えるものには本と小説が大切である。英語に翻訳された本は確かにとても有名な作家の本に限られる。しかし、その作家は誰。そして、どんなイメージを伝える?
間違いなく、一番有名な作家の一人は、村上春樹である。村上の小説は少し超現実的で、よく村上の体験に基づいている。テーマは読書が大好きな人とか、大学時代とか音楽とか、自分の商売、愛と喪失である。特に村上の本は社会にそぐわない人を中心にしている。読者は主人公の気持ちが分かれば、その作品が気に入る傾向にあると思う。皆は一生の間に寂しいときがあり、またまるで除け者のようなので、村上の小説は人気があるのだろうと思う。
有名な本は、海辺のカフカである。話は二人を中心に書かれている。一人は田村カフカという家出をする十五歳の男の子。カフカはまた読書が好きで、高松の小さな図書館で暮らすようになる。他の一人はナカタという老人。ナカタは猫と話せる特別な能力を持っている。この話の本当のテーマは読書だと思う。この本の中で村上が色々な本から学んだことが書き表されている。例えば、ギリシャ悲劇ではコーラスという人は主人公に考え方を教え、与える。カラスと呼ばれる少年とカフカはよく話すが、カラスは他の人とは話さない。つまり、カラスはカフカのコーラスだからである。
本屋でよく吉本ばななの本を見かける。吉本ばななは、吉本真秀子のペンネームである。吉本の小説は一般のテーマが喪失で人生に喪失感を与える。吉本の小説では必ず数人が亡くなる。そして、だいたい不思議なことや、超自然的なことが起こる。評価が悪いのに、人気があるのだ。吉本の小説は若者の挫折感が表れていると言われている。
吉本ばななを有名にさせた本はキッチンである。キッチンには二つの物語が含まれている。第一はキッチンである。第二はムーンライト・シャドウである。キッチンには始まりから終わりまで、いつも台所や食べ物がある場所がでてくる。しかし、実のテーマは人の喪失である。ムーンライト・シャドウも喪失についてだ。交通事故の後で、女の子は毎日走ることに夢中になる。ムーンライト・シャドウは単純な話でキッチンほど満足しないと思う。
村上龍は村上春樹と関係がないが、村上春樹以外の日本の小説を探したい人は村上龍の本を買うかもしれない。村上龍は作家だけではなく、映画監督でもある。村上龍の本は本当のホラー小説ではないが、小説の中で非常に乱暴な事件がよく起こる。セックスや麻薬もかなり普通のテーマだと言われる。
この三人の作家は日本の現代のイメージを伝えている。村上春樹は唯物的な日本と孤独になってきた社会を表す。村上龍も唯物的な日本を表すが、雰囲気がもっと暗い。村上龍の本には人間の最悪の特徴が出てくる。三人の作家の本には全部、おかしいキャラクターがいるが、日本人がおかしいわけではない。ただ、おかしいキャラクターがいる本の方が面白いだろう。小説と映画には似ている特徴がある。小説と映画はその国のイメージを表すが、正確なイメージではないと私は思う。

Back to Lower Advanced Japanese 2007 projects