SOAS University of London

SOAS Language Centre

Lower Advanced Japanese Projects 2007: Tatiana Pakhomova

外人の日記

タチアーナ・パホーモバ
今日で成田に着いてから一ヶ月になる。来る前は東京の方に滞在したかったが、今はこの四国の小さい町にどんどん慣れてきている。私を知らないこちらの人達は楽しそうに私の面倒を見てくれる。この一ヶ月で、顔も名前も覚えきれないほどの人の家に何回も遊びに行ったし、花見へも何回も連れて行ってもらったし、本当に町の人気者になった。先週、私は職場の先輩にテレビを買おうと思っていると言ったら、彼が車で買いに連れて行ってくれると言った。日本人が皆こんなに親切な人達だとは、前は想像も出来なかった。まさにトールキンのシャイアにやってきたみたいだ。

Asian man bending down


ここはこう五ヶ月以上になる。もう、この国がいやだ。いや、この国じゃなくて、この国の人々だ!皆、私のことが知りたい。先週、一人の「外人好き」が私を連れて靴を買いに行った。私は日本の靴のサイズが分からないので、そのデパートの店員に足のサイズを計ってもらった。片足のサイズがちょっと違うと分かった。次の日、私の足のサイズは町の話題になった。昨日の夜、私は外国の人形として町のおじいさん達とレストランで食べた。「あなたはよく汗をかくか。」と聞かれた。それはどういう質問か。どうしてこの国の人は個人的なことを知りたいのか。どうして私にこの五ヶ月間毎日「お箸が上手ですね」というのか。建前の丁寧さばっかりだ。お辞儀をし合っても、丁寧に話しても、お互いに嫌いなのが分かる。このうその態度はもうたまらない。日本も日本人も嫌いだ。

Kneeling person


あと二ヶ月で自分の国に帰る。最近、こちらの文化と人の考え方が分かるようになったと思う。お辞儀や丁寧な言い方などはここの生活の一つのルールだと思う。心を込めてする場合も、社会の役を務めながら礼儀正しくするだけの場合もある。それはここの社会の誰にもすぐ分かることだ。この社会のルールが分からないと生活しにくいのだ。けれども、人も使う人、親切な人、ずるい人、わがままな人など、どこに行っても一緒だと分かった。私は自分の国でも友達になれない人とは日本でも友達になれなかった。この十ヶ月でたくさん親切で面白くて、温かい人と会った。こちらの伝統的な文化も、社会ルールも人の心の温かみから出てきたと思う。自分の国に帰っても、日本で出来た日本人の友達と付き合うつもりだ。

view of bridge in the sunset or sunrise


「日本の心」を自分の心に入れてみたら、一生そこに残るだろう。

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