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2025 SOAS「Art and Creativity」サマースクール

Key information

Date
to
Venue
SOAS University of London
Event type
Event highlights

About this event

皆さんは、より豊かな人生を送るために、「人生のスキルアップをしたい」と思ったことはありませんか?

「デジタル時代」「スマホ時代」と言われる現代において、創造性やクリティカル・シンキングを高めることは、ますます重要になっています。これは私たち大人だけでなく、これからの社会を担う若者や子どもたちにも当てはまるでしょう。

こうしたスキルを育むことは、人生の質を高める成功の鍵です。そして、アートはそのための欠かせないツールとなります。アートを通して感性を磨き、視野を広げることで、自らの可能性をより一層引き出すことができるのです。

絵画の背後にある歴史的・文化的なコンセプトを学び、作品と対話することで、知識を深めるだけでなく、新たな視点や創造力も養うことができます。

サルバドール・ダリの日本最大級のコレクションを所蔵する諸橋近代美術館とロンドン大学SOASは、昨年より連携して「Art and Creativity」サマースクールを開催しています。

このコースでは、アートを通じて人々の内なる創造性を刺激し、人生をより豊かにすることを目的としています。

講義とゼミは、ロンドン大学SOASの現役講師が日本語で担当。これは、イギリスにおける日本語実施のコースとしては唯一無二です。コース修了者には、SOASの修了証書が授与されます。

サマーコースの詳細は下記の通りになります。

日程:2025年9月8日 (月) 〜12日 (金)
時間:11:00〜13:00 & 14:00〜16:00 合計20時間(日によって一部変更あり)
授業料:£1,000 (early bird:7月末まで £900) 
申し込み方法:こちらの申し込み用紙から 
支払い方法:指定銀行口座へお振り込みください

コース概要(暫定)

  • ジャポニズムとは何か
  • シュルレアリスム:なぜ時計が歪んでいるのか
  • 銅像:なぜ裸なのか
  • モノと変身
  • 自画像と内省

講義:歴史的・文化的背景・絵画対話
ゼミ:講義や美術鑑賞から学んだものを自分の人生にリンクさせるワークショップ
ロンドン市内の美術館巡り
プロの指導によるライフ・ドローイング(スケッチイング) など

講師紹介

ファビオ・ギギ Fabio Gygi: Senior Lecturer in Anthropology with reference to Japan 

博士(文化人類学)。ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院(SOAS)の日本研究センター (JRC) 長。専門は現代日本の文化人類学と物質文化で、特に人とモノの関係性に関心を持つ。「ゴミ屋敷」現象、「片付けられない女」、および「断捨離」について執筆している。「日本社会と文化」、「社会理論」、および「AIとメディア」などの授業で「アート的アプローチ」を使用し、アートと美学を通じて現代社会に潜む要素を可視化している。

鈴木里奈 Satona Suzuki: Senior Lecturer in Japanese and Modern Japanese History

博士(歴史学)。1988年よりイギリス在住。ロンドン大学SOASで歴史学を学び、学位・博士号取得後SOASで教鞭を取っている。専門は、近代化・帝国主義・軍国主義を中心とした近代日本史と近代日本思想史。19世紀後半の浮世絵や20世紀前半のポストカードやプロパガンダ・ポスターなども研究対象とし、それに基づいた第一次資料分析を授業に取り入れている。また、日本学を学ぶ学生を対象に、政治社会問題をテーマに上級日本語も教えている。

ゲスト講師

川上昌直 Masanao Kawakami

ロンドン大学SOAS 特別招聘教授/公益財団法人諸橋近代美術館 理事

博士(経営学)。専門はビジネスモデル。実際の企業のプロジェクトに関与して「臨床」までを行う実践派の経営学者。著書に『ビジネスモデル思考法』(ダイヤモンド社)、『収益多様化の戦略』(東洋経済新報社)など多数。現在は美術館の運営にも携わりながら、アート鑑賞がもたらすビジネスへのインパクトや、個人のライフスタイルのアップデートについての研究を展開している。

ご不明な点がありましたら、下記までお問い合わせください。

本サマースクールは、ゼビオ・ホールディングスのサポートにより実現しました。

皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!

Art & Creativity Testimonials from Summer 2024 

「本当にありがとうございました。どれだけ身についたか、はともかく無我夢中でコースに参加いたしました。系統立てて学ぶ時間と実際に観て感じたりするワークショップというのでしょうか、それを皆でシェアする経験とのバランスがよくて心から楽しみました。毎日どのテーマも大変興味深い面白いものでした・・・そしてそれらのすばらしい時間は、私が申すのは僭越至極でありますが、先生方の豊かで深い専門知識と同時に温かい広い人間性に包み込まれるように導いて頂けたからこそのものであったと思います・・・感謝が尽きません」50代女性

「人生の棚卸しをしたい方にお勧めのサマーコースです。アートを通じて、自分の人生を振り返り、これまでの経験や価値観などを言語化することができました。講師の方々が、アートを見る視点、歴史・時代的背景を惜しみなく教授して下さるので、自分の中に新たな視点が生まれます。それと同時に、何故私はこのアートに惹かれるんだろう?を深く表現することも、手伝って下さいます。日常をかけ離れた体験をしているようで、実は自らの日常に深く繋がっているという貴重な体感を沢山味わうことが出来ました」30代女性

「サマーコースに参加して,絵の見方,鑑賞方法が今までより深くなり,美術館に行っても,ゆっくりと時間をかけて絵を見るようになっています。  私自身,絵を描くのは好きですが,今までは,どちらかと言うと『色』を作り出すのに気を取られていましたが,今では全体を考えながら,自分の見たまま描けるようになりました。  本当に有難うございました」70代女性

Header image credit: Coco Suzuki Bradley (2025), adapted from John Singer Sargent, Carnation, Lily, Lily, Rose (1885–6)